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二次創作小説やWeb小説などを取り扱っています。

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フィリップとエヴァン

最終話愛しき怪物

全てを思い出した。 ああそうだ。フィリップを裏切ったのだ。意思の弱さによってエヴァンに傾きその結果彼を殺人者にしてしまった。全ては自分のせいだった。 フィリップは人ならざる姿で自分を見つめている。何ヶ月にも及んだ陵辱の日々は止まり、フィリッ…

第十一話変貌する貌

少し前のことだった。エヴァンは女を連れてフィリップの前に現れた。美しい女と屈強な男。無人の工場内に足を踏み入れた。 フィリップは二人をゲストハウスに案内すると背後から工具で殴りつけた。その場に崩れるエヴァンの体。その現場を見、慌てて逃げよう…

第十話絶望の外側

狭いオフィスは穏やかな空気が流れていた。恐らく経営状況の改善が見込めたのだろう。新たな大口顧客を獲得し会社の未来に希望が射した。銀行からの融資も期待できるらしい。その話を聞き女はほっと安堵した。 「おはよう」 「おはようございます」 女は元気…

第九話人間と化け物のあいだ

闇が降りた暗い室内で女の嬌声が静かに響いていた。エヴァンは女をうつぶせにしたまま背後から犯しその甘美な味を楽しんでいた。 より深く二人は密着し、繋がっている。それは深く繋がれた陰部から電気信号のように両者に送られた。 「感じているのか?」 「…

第八話狂いだす歯車

エヴァンは女を裸するとベッドに組み敷いた。自身のネクタイに手をかけシャツを緩める。そして女の首筋から胸にかけて舌でなぞった。 「綺麗だ」 耳元で淫靡に囁く。それから首筋に赤い痣を残していった。女は横たわったままエヴァンの口づけを受け入れてい…

第七話悪魔の誘惑

朝のオフィス。その日女が事務処理をしていると社長が女のデスクに訪れた。 「やあ、ちょっといいかな?」 「はい?」 女は社長に向き直る。 「明日の夜とか空いてるかな」 「明日ですか?」 女は首をかしげる。 「ああ、友人の社長に息子がいるんだけど、そ…

第六話肉体関係

それから二人の交際は始まった。 空いた日は常に二人で過ごしていた。映画や買い物、公園や食事など他愛のないことを楽しんだ。フィリップは根暗な男だったが同じように積極的なタイプではない女もそこそこ安堵を感じていた。エヴァンとは違う。安心できる男…

第五話執着と焦燥

あれから数日が過ぎた。女の固定電話には毎日のようにフィリップからの着信が入っている。女が電話に出られない時は何件も留守電話残していた。びっしりと彼の留守電で埋まっている。女は再生ボタンを押してからそれを聞き届ける。どれも急を要するものでは…

第四話都合の良い解釈

フィリップは部屋に戻ると布団に潜り込み無為に考えた。初めて好意を持った女性との食事。心が踊った。余韻がまだ残っている。女の胸が肌が唇が首筋が、何度も彼の頭の中を巡った。 彼女を意のままにしたい。フィリップの思いはその一点に集中した。そしてど…

第三話根暗な男

女が仕事を辞めてから一ヶ月がたった。高圧的な社長の支配から逃れ、女は新天地に立った。かつてほど給料は高くない。規模の小さいシステム会社の事務員だった。だが同僚たちは優しく穏やかで伸びやかに働ける環境だった。女はそんな職場で働けることを幸福…

第二話監禁室

あれから男による監禁と陵辱は毎日続いた。男は毎朝監禁室に食事と服を運んできた。朝は良かった。怪物は優しく女の頭を撫で愛情込めてキスをした。だが夜になると彼は変わる。夜はひたすら男の欲求を満たしていた。獣のような唸り声を上げ地獄のような日々…

第一話クローズルーム

女は薄暗い壁に囲まれた空間で目覚めた。混沌とした意識の中で立ち上がり周囲を見渡す。 薄暗い室内には質素な寝台と重厚な扉以外何もなかった。コンクリートで敷き詰められた拘束感のある空間。そう、何もないのだ。 ここには窓やカレンダーやそう言った生…