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エドワードifルート 花嫁の寵愛

分岐条件:殺してでも奪い取るにてエドワードを諦める

 

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実典とケヴィンはリビングで会話もなく沈黙していた。これからどうするべきか考えあぐねていた。悪魔と再契約したエドワードを元に戻す。その為にはケヴィンの力が必要だ。だが、それだと戦いになってしまう。ケヴィンが傷つく。もしかしたら死んでしまうかもしれない。そう考えた瞬間、実典の心が凍てついた。

 「ケヴィン……」

「何?」

氷のような冷たい声でケヴィンは返答した。どうせエドワードを助けたいと言うのだろう。いつも自分は二番目だ。別に大したことではないが気に食わない。

「エドワードは諦めよう」

ケヴィンに背を向けて実典は言った。

「はいはい、やっぱりそれかよ。どうせ僕の力に頼るんだ……ん?」

ケヴィンはそこで耳を疑う。

「今なんて言った?」

実典は怯えたような目でこちらを向く。

「エドワードのことは諦めよう」

ケヴィンは目を丸くした。

「ケヴィンが戦って傷つくなんてそんなの嫌。だったらこのままでいい」

「それって、どういう……」

ケヴィンには理解できなかった。実典を見つめて問いかける。

「私はケヴィンのことが好き。ケヴィンを選ぶ」

実典はケヴィンを見つめてしっかりと言った。思わずケヴィンは立ち上がる。そして実典を抱きしめた。実典の体が強く圧迫される。

「本当に?本当に?嘘じゃない?」

ケヴィンは喜びに満ちた声で問いかけた。思わず笑みがこぼれる。

「嘘じゃない。私はケヴィンを愛してる」

「嬉しい」

ケヴィンは涙を流した。そして実典の唇を優しく奪った。彼女はもう自分のものだ。前のように強引に迫る必要も焦る必要もない。これからは誰にも渡さない。

ケヴィンは実典の体を抱きしめた後、肩を優しく押して引き離した。

「実典、僕は実典と一つになりたい」

ケヴィンは実典の顔を見て言った。実典はしばし考えていたがケヴィンを見上げて頷いた。二人は手を取って階段を上がりケヴィンの部屋に向かった。

「実典……」

服を脱ぎ布団に入ると生まれたままの姿で二人は向かい合う。ケヴィンの唇が実典の唇と重なった。不器用だが優しくその手が実典の体を愛撫した。

 

その夜、二人は結ばれた。ほのかな月の明かりが二人を祝福していた。

 

 

それから二人は夫婦として生活を始めた。ケヴィンは就職情報を探しながら一日中勉強に没頭した。結婚する前に色々と準備を整えなければいけない。婚姻届はひとまず置いておき、収入が安定したら出すことに決めた。結婚式の費用も用意しなければいけない。やることはいっぱいだ。

子供は作らないことに決めた。ケヴィンが字を覚え定職に就くまでは子供は作らないほうがいい。それが二人の出した結論だった。実典が働くことも考えたがケヴィンが賛成しなかった。子供が早く欲しかったからだ。ひとまずはケヴィンの就職が決まるのを待つことになった。

 

2ヶ月が経った。ケヴィンはその間、一生懸命勉強し、苦労したがなんとか就職も決まった。ようやく穏やかになる生活、そして子供も作れる。二人は喜び幸せに満たされていた。その日の夜は二人でワインを楽しみ、祝杯を上げた。すべてが幸福に包まれていた。愛に満ち溢れたケヴィンの生活。ケヴィンは全てに感謝した。幸せだった。

 

そんな生活は長くは続かなかった。

 

ケヴィンと実典はいつものように買い物に出かけた。食料品を買うために近所のスーパーへと徒歩で向かっていた。二人は近所でも特別仲の良い夫婦として噂になっていた。周囲の目が一様にケヴィンに向いた。ケヴィンは誇らしかった。隣には実典がいる。周りは自分たちをカップルだと思っている。最高の気分だ。そしてあと数ヶ月したら結婚式をあげるのだ。多くの人から祝福される中、結婚式を挙げて婚姻届を提出し正式な夫婦となる。世間はやはり厳しい目で自分たちを見てくる。夫が無職だったら実典に恥をかかせることになる。だが就職すればそんな心配は要らない。ケヴィンは胸を張って実典の夫になることができる。ケヴィンの頭はそんな妄想でいっぱいだった。

「実典、ほら」

ケヴィンは実典に視線を送ると腕を差し出した。実典は少しだけ恥ずかしそうにその腕に自分の腕を絡めた。周囲の通行人がほほえましそうに自分たちを見ている。思わず顔がニヤけた。

ケヴィンは自分たちをもっと多くの人間に見せたくなって、わざと回り道をした。実典は従順にケヴィンについてくる。通路を曲がり、煉瓦道を通り、公園にたどり着いた。ケヴィンは公園を一瞥するとなんとなく考えた。

(エドワードのやつ、今頃どうしてるのかな)

……別に嫌いだったわけではない。酷いことをたくさんした。だがそれはエドワードが実典をいつも見ていたからだ。ケヴィンはウィリアムとは違う。男の色欲に気付かないわけがない。実典を奪われたくなくて、ケヴィンは最悪なことをした。

ケヴィンは首を振った。今は実典が隣にいる。それでいい。実典を見ると、実典もケヴィンを見返した。そして優しく微笑む。

 

突如、世界が変容した。

 

光は閉ざされ急速に闇が包みこんだ。公園の景色が変わっていく。森に囲まれた廃墟。中心にそびえる壊れかけの工場。

「これは……!?」

ケヴィンの額に汗が浮かんだ。そして背後から足音が近づいてきた。その姿をケヴィンは良く知っている。

二人の前に立ちはだかる漆黒の闇を纏った男。エドワードだった。全身に返り血を浴びると同時に古い血の染みが色濃くのこっている。その凄惨な姿から何人もの人間を殺してきたことがわかる。

ケヴィンはエドワードを見るとメイスを手にした。服は一瞬で漆黒のローブに変わる。迷っている暇はない。迷ったら殺される。

ケヴィンは先手を打ち、エドワードに襲い掛かった。メイスが振るわれるが、エドワードの剣に弾かれる。反動が重い。思った以上にケヴィンの体が揺れた。対するエドワードはビクともしなかった。

ケヴィンはちらりと実典を見た。実典は困惑している。怯えた目で二人を見ていた。エドワードは動かなかった。彼を包む邪悪な魔力は目に見えるほど黒く染まっている。今まで一体いくつもの人間を殺してきたのだろうか。魔力が余りにも強すぎる。おそらく実典の指輪の力を持ってしても倒すことはできないだろう。自分が守らなければ。

「実典、指輪は使うな。もしものときのためにとっておくんだ」

「え……でも」

実典はその言葉に怯えた。ケヴィンが死んでしまうかもしれない。

「うるさい!俺の女なんだから黙って従え!」

いつになく強いケヴィンの言葉。実典は思わず言葉を呑み、黙ってケヴィンの背中を見つめた。

二人は衝突し金属音を鳴らしながら武器を振るった。武器が交わされるたびに花火が上がった。拮抗していたかと思われる両者の力。だが徐々にケヴィンの力が失われ押されていた。息が荒くなる。はじめは気力だけで踏ん張っていたが限界が近づいていた。

そこから力の差は歴然だった。エドワードの剣の一撃が幾度もケヴィンを跳ね除けた。ケヴィンは大きくバランスを崩す。エドワードは無表情で大剣を振るった。剣が無情に降ろされる。いとも容易くケヴィンの首をはねた。

「ケヴィン!!」

実典は叫んでケヴィンに駆け寄った。

「ケヴィン!ケヴィン!」

泣き叫びながらケヴィンに駆け寄る。しかし目の前でケヴィンの顔に剣が突き刺さった。ざくっという生々しい音が響いた。

「ケヴィンは死んだ」

冷酷にエドワードは言う。

「勝者は俺だ。お前を貰う」

実典はエドワードを見上げると首を振った。

「私はあなたのものにはならないわ!どんなに暴行されても殺されても」

強い口調ではっきりと言った。エドワードは笑う。そしてゆっくりと距離をつめた。

「安心しろ、殺しはしない」

低く冷淡な声でエドワードは言った。

「優しくしてやる」

実典の頰を優しく撫でる。

「お前の心を奪ってやる。ケヴィンを失った寂しさを俺が埋めてやる」

力強く実典の体を抱きしめた。強い圧迫、実典は抵抗すらかなわなかった。

 

*

 

無骨なベッドの上で実典の体が縛り付けられていた。腕はロープでベッドのフレームに繋がれており身動きが取れなかった。あれから実典は徹底的に管理されていた。魔界に建てられたエドワードの屋敷で一日を過ごした。屋敷は洋館で巨大で豪華なものだった。エドワードは魔界でもかなりの地位を持っていた。人間の世界で数多くの人間たちを殺して魂を悪魔神に謙譲し、高い地位と権力、そして財産を築き上げていたのだ。

実典は食事、入浴、自由時間。全てをエドワードに管理されていた。それが数ヶ月続いた。だが、不思議なことにエドワードは実典の体に手はつけなかった。入浴の時間ですら実典の裸を見なかった。実典に寝室を与え、人としての生活を提供していた。煌びやかなドレス、上質な食料。すべてをエドワードが手配し、実典に分け与えた。

「気分はどうだ?」

「……っ」

エドワードは実典の隣に座るとその髪を優しく撫でた。

「体調は悪くないか?何かあったら俺にすぐ言え」

エドワードは優しい声で言った。実典に触れる手は暖かかった。

「だ……大丈夫です」

実典は久しくエドワード以外の相手と会話していない。声がかすれていた。

「そうか、なあ実典」

エドワードは実典の肩を抱くと、ポケットから小箱を取り出した。青いビロードの美しい小箱だった。実典が不思議そうにそれを眺めていると、フタが開かれた。

「……っ」

思わず息が止まりそうになった。そこには大きなダイヤモンドがはめ込まれた指輪が納まっていた。リングには美しく彫刻がなされ、蔦のように鮮やかな曲線を描きながら絡み付いていた。ダイヤモンドを囲う装飾は薔薇のつぼみの様に石を囲み、王冠のような形状で飾られていた。

それが途方もなく高い代物であることは聞かなくても分かった。数字にすれば天文学的な数字になるだろう。実典は首を振って拒絶した。

「受け取れない」

かすれた声でようやく答える。

「実典、指を出せ」

実典が応えるまでもなく、エドワードは実典の腕を取った。そして指輪を手にすると実典の薬指に嵌めた。実典の指に納まったゴールドカラーの指輪は主を手に入れたことを喜ぶように美しく輝いた。

「結婚しよう。ウェディングドレスも用意してある。挙式は魔界で行うことになるかとは思うが……神ではなく悪魔に愛を誓うことになるだろうな」

「できない……できません……」

実典は泣きじゃくってかぶりをふった。ケヴィンを捨ててエドワードについていくなど実典の良心が許さなかった。

「実典、俺についてこい」

「だめです。あきらめて……殺してください」

「実典、愛している。ケヴィンに代わってこれからは俺が守る」

エドワードは実典の唇を乱暴に奪う。ぬるりとした舌が実典の口内を侵食し、からめとった。

「んっ」

そしてそのまま雪崩れるように抱き合いながらベッドに倒れこむ。

「悪いな。俺も男だ。お前を我慢できそうにない」

エドワードは実典の体を乱暴に押し付けた。馬乗りになって実典を見つめる。

「大丈夫だ、優しくしてやる。お前を傷つけはしない」

実典は空ろな目でエドワードを見た。力も何もかもエドワードにはかなわなかった。実典の着ていたシルクの寝巻きがエドワードの手によってびりびりと破かれた。露になった実典の肌にエドワードは口付けをした。白い肌に紅い花びらを残していく。優しく肌を撫で、ゆっくりと愛撫した。実典の手と自分の手を重ね強く握り締める。実典の手は大きなエドワードの手によって抱かれた。暖かさが伝わる。

殺人鬼の手。だが暖かい。人と変わらない。

「濡れているな……」

その言葉に実典は狼狽した。そして心が震える。

「ケヴィンのことが気になるといっておきながら、本心は俺に抱かれることを望んでいたのか」

実典の体内にぞっとするようなものが走った。実典は首を振る。

「ちがう……ちがう、そうじゃない……」

「何が違うんだ?」

エドワードは実典の首筋にキスを落とした。食事を楽しむように首筋を吸う。

「俺にこうされるだけで、こんなに体が反応している」

エドワードは実典の足の間に指を這わせながら囁くように言った。

「違う!違う!」

実典は泣きながら否定する。

「実典、俺を見ろ。キスをしよう」

エドワードは実典の頬に手を添えると再び唇を奪った。飢えたように貪りあうように唇を求め合う。

「う、ううっ」

「いいな。実典」

エドワードは実典から服と下着を奪い取った。そして自身の服にも手をかけた。大きくそそり立ったものが実典の目の前にあった。

エドワードが実典の体に覆いかぶさり、ゆっくりと股間をうずめた。濡れた体液が体を滑らせてゆっくりエドワードを受け入れていく。体内に深く納まり体温が熱くなっていく。実典の胸に奇妙な感覚が湧き上がっていく。

実典の肉はエドワードに絡みつき、鼓動していた。熱い体温が陰部を通じて伝わってくる。感触は柔らかく包み込むようだった。じわりと実典は快楽を感じているのか、収めていると伸縮してきつくなってくる。

「実典、動くぞ」

エドワードは徐々に腰を動かし始めた。ゆっくりと深く実典の奥に刺さっていく。エドワードが動くたびに実典は快楽を感じていた。実典の意思に反して体が喜び、体液を循環させていく。そしてエドワードを締め付けていた。

「……っく、あ」

実典は目を逸らしたまま小さく悲鳴を上げた。

やはり実典は俺を求めていた。エドワードは歪に笑った。長い監禁生活、支配されながらもエドワードは優しかった。その矛盾が実典の心を支配して行ったのだ。実典の心は堕ちた。

 「え……エドワード……」

エドワードの動きが早くなっていく。徐々に頭が欲望に支配され、我を忘れて行った。エドワードの視界に自分の姿だけが映る。それが何よりも嬉しかった。エドワードの動きに合わせて実典は声を上げた。淫らに、媚びたような声をだす。

嬉しい。嬉しい。エドワードに犯されている。エドワードが激しく自分を求めている。実典はエドワードの激しい運動に合わせながら嬌声をあげた。

それがさらにエドワードの心を邪悪に染め上げた。低いうなり声を出しながら、息を荒げて腰を振る。興奮が増し、激しさが増していく。

「愛している」

息を荒げながらエドワードは言った。実典の心に喜びが満ちた。実典は完全にエドワードに支配された。エドワードは実典の頭を掴むと自分の胸に押し付けた。そして深く実典の奥を突くとそのまま固定し、自分の精を植えつけた。実典はびくりと体を震わせた。体内にエドワードの遺伝子が入ってくる。

エドワードが射精を終えると、ゆっくりと実典の中から抜いた。そして実典を抱くと優しく髪を撫でた。

時間と金をたっぷりとかけて実典を完全に支配した。その心も体も全てが自分のものだ。

「実典……結婚したら悪魔と契約しろ。そしてお前も俺と同じ存在になるんだ」

「はい、貴方のためなら」

実典は喜びに震え笑いながら何度も頷いた。

「これはもういらないな」

エドワードは実典の手をゆるかやに撫でると中指に嵌められた銀の指輪に触れた。

「はい、必要ありません」

そして銀の指輪を抜き取ると放り投げた。指輪は高い音を立てて転がり堕ちた。

「殺し方を教えてやろう。これから二人でたくさん殺すことになるぞ」

「ありがとうございます」

「その前に……もう一度だ」

エドワードは実典の唇を乱暴に奪った。悪魔による陵辱は一晩中続いた。

 

*

 

その日、侵入者が現れた。人間は二人だった。若い男女。エドワードは慣れた手つきで始末する。一人の首を撥ね、もう一人を生け捕りにした。そして片足を手に持つと引きずりながら工場の奥へと移動させうる。工場の中心では実典がたっていた。侵入者の体を実典の前に放り投げる。

「……」

「やれ、実典殺せ」

エドワードは冷酷に命令する。実典は無表情に首を振った。

「いいのか?お前をここから追い出すぞ。そうしたらお前は一人だ」

実典は無言で聞いていた。

「だがここにいる限りおれが守ってやる。お前は俺の妻だ。俺の女は俺が守る。どうする?」

実典は薬指にはめられたプラチナの指輪をさすった。そして傍らに置かれた斧を手にすると生きた人間に振り上げた。

血飛沫が舞う。実典は返り血を浴びた。そして何度も斧を振おろした。人間はぴくぴくと動いていたがいつしかそれもなくなった。実典は切り刻まれた遺骸の首の部分を手にすると片手で掲げ上げた。黒い空を漆黒のカラスが染め上げ、輪を描いていく。そして実典の手にした遺骸を啄ばむと闇の中に運んで行った。

エドワードは腕を組み、壁にもたれかかったまま実典の殺人現場を眺めていた。そして静寂を破る。

「どうしてこうなったんだろうな」

つぶやくように、淡々と言った。

「お前があの時俺を追いかけていれば……別の形で結ばれることもあったかも知れないな。今よりももっと、純粋で美しい形で……いや、今更言っても仕方がないか」

エドワードは実典の背中を見つめる。実典は急にその場に突っ伏した。急激な吐き気に襲われる。思わず手で口を覆った。

「う……ううっ」

吐き気がもたらす一つの事象。信じたくはなかった。だがこの吐き気は大分前から続いている。体が酷く変化を始めていた。胸が張っている。

「妊娠しているようだな」

実典の様子を横目で見ながらエドワードは言った。

「俺の子供か……いつかこうなるとは思っていたが……」

実典は新しい夫を受け入れた。エドワードの支配の中で長い間監禁生活を強いられた。背後にはすぐ死が待つ異常な世界で実典は異常な日常を受け入れた。それが最も安全だったからだ。エドワードに命令されるがまま、死体を解体し血を抜き取り人を殺した。外の世界が怖かった。ここにいれば異常ではあるが安全だ。いつしか実典は非日常に慣れ、平穏よりも慣れた殺戮の世界を選んだ。

実典は涙目でエドワードを見上げた。

「捨てないで……」

悪魔の子を宿した状態で捨てられれば生きていくことはできない。もうたくさんの人間を殺した。人の世界に帰れば実典は殺人犯だ。人によって罰がくだされ実典は刑務所で世を終えることになるだろう。死ぬことはもうできないのだから。

実典はもうエドワードしか縋るものがなかった。その膝にすがりつき必死に懇願する。

「なんでもします。だから私をあなたのそばに置いてください」

実典はエドワードのズボンを下ろすとその股間をくわえた。そしてそのまま舌で愛撫する。エドワードの機嫌を取ろうと必死だった。

エドワードは実典の体を優しく離した。そして涙を指で拭い囁くように慰めた。

「安心しろ。お前のことは俺が守ってやる。お前はただ、俺の庇護のもとで安心して暮らしていればいい」

永遠にな。エドワードは心の中でそうつぶやいた。実典は涙を流しながら何度も頷いた。エドワードの心を邪悪な独占欲が湧き上がった。邪悪な笑みを浮かべて実典と見詰め合う。

 

闇に閉ざされた空間。人を殺すために人間界に設置された結界。魔界に建てられた二人の居城。日常的に繰り返される殺戮。実典の生活は一瞬にして変わってしまった。実典は全てを受け入れた。新しい夫のもとで、従順に従い愛しながら悪魔の子を産み人の魂をささげ続けた。永遠に。

 

エドワードifルート トゥルーエンド「悪魔の花嫁」