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ヒルビリーとレイスの三角関係二日目

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ヒルビリーの家に女がやってきてから一日が経った。ヒルビリーは女のためにせっせと働き食事を用意し寝床を提供した。

自分以外の第三者という存在はヒルビリーにとって新鮮だったのか、今まで行っていた仕事にさらに力をかけやる気を出していた。家は今まで異常に丁寧に修繕し部屋は綺麗に掃除を行った。畑仕事から帰れば自分と同じ年代くらいの女が出迎えてくれる。それはヒルビリーにやる気を与えた。

 

ヒルビリーは実家の本棚に挟まっていた料理本を睨みながら料理を作った。コーンポタージュとジャガイモを潰した料理だ。野菜の切り方はたどたどしく荒かったが味はしっかりとしており美味しかった。女は笑顔で料理を食べた。自分が作ったものを他者が食べてくれる。そのことがとても嬉しいことにヒルビリーは初めて気付いた。

 

やがて夜が訪れ、寒さが一段と濃くなった。もともと太陽は存在しないが周囲はほの暗く不気味な様子を醸し出している。ヒルビリーと女は食事を終えるとそれぞれの部屋に戻り寝床に就いた。ヒルビリーはシーツ一枚を布団代わりに包まると静かに横になる。

虫の声すらも静まり返った深夜。眠っていたヒルビリーの布団を何者かがさすった。思わず体を起こしてそれを見る。それはベッドの傍らで跪いていた。

「どうしたのハニー?」

女はじっと物憂げにヒルビリーを見つめている。

「布団に入れてください」

女は言った。寒さに震えながら。

ヒルビリーは布団を片手で上げて女を招き入れる。ヒルビリーに寄り添うように女が布団の中に入ってきた。温もりが肌に伝わってくる。

「大丈夫?怖い夢でも見た?」

ヒルビリーは優しい声で問いかけた。女は首を振る。

「寒かったんです」

女に体は冷たかった。体を震わせてひたすら寒さに耐えている。

「ごめん、ごめんね気づかなくて。大丈夫だよ」

ヒルビリーは必死に励まし温めた。なんども女の方を摩る。女の体温が戻っていくのを感じた。ヒルビリーは女が眠りに就いても尚、女の方を摩っていた。