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ヒルビリーとレイスの共同生活十二日目

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「そっか……ダメだったか」

レイスはがっくりと突っ伏す女の頭を撫でながら言う。役得だなと心の隅で思っていた。

「ここまでしてダメだもの、もう無理よ」

「まだ諦めるなよ」

「もうヤダ」

女は突っ伏したまますすり泣いた。こんなに愛されるヒルビリーは幸せだなとレイスは思った。

「じゃあ僕にすれば?」

「えっ?」

「僕、彼女いないし付き合えるよ」

女は顔を上げてレイスを見た。顔に沿ったマスクの骨格を見るとハンサムだなと思った。

「じゃあダメだったら付き合って」

「本当に……?本当に僕でいいの?」

確認するようにレイスは問う。

「うん」

レイスの目が見開いた。そしてすぐに顔を逸らす。まさか本当に肯定が返ってくるとは思わなかった。口元を手で多い歓喜の声を飲み込む。

そして再び女を見た。一度意識してしまうと恋に落ちるのは早かった。今まで好きにならないようにという理性があったがそんなものは一瞬で打ち破られた。今はただ女性として意識してしまう。

「じゃ、じゃあヒルビリーがダメだったら僕と結婚だね。楽しみだなあ」

レイスの声はひっくり返っていた。もしかしたら否定されるかもしれない。ほんの少しの恐怖がレイスの中にあった。

「そうだねふふっ」

だが返ってきたのは肯定の返事だ。レイスの頭に歓喜の声が響くのが分かった。

「でも結婚だなんて気が早いね」

二人は笑い合う。その姿をヒルビリーは外から静かに見ていた。