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ヒルビリーとレイスの三角関係十四日目

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女はヒルビリーの寝室で立っていた。ベッドで布団を被るヒルビリーを見下げている。

「一緒に寝ない?」

「ごめんね」

ヒルビリーは布団を被ったまま女を見なかった。

「これからは一緒に寝るの止めよう」

「……」

「寒かったら布団さがしてきてあげるから」

ヒルビリーの無情な優しさに女は泣きそうになった。そして熱と冷気がぶつかり合うような激情が胸に沸き起こり激しくなっては急速に凍りつく。

「私のことは、好きになれない?」

女は涙声で問いかける。心は震え今にも泣きそうだった。もうなんでもいい。答えが欲しかった。

「好きだよ」

「そうじゃない、女として私のことが好きなの?」

「……そうかもしれない」

「じゃあ」

「オレは君を幸せにはできない」

「どうして……」

女は言いかけるとヒルビリーはベットから起き上がった。

「オレの体、捻れてる。生まれつき顔も醜い」

「そんなの」

「オレと付き合ったら、嫌な思いする。きっと子供だって。それにオレ子供ができても育てられる自信ない。お父さんみたいに拷問してしまうかもしれない」

「大丈夫、大丈夫だよ」

女はふらつきながらヒルビリーのそばに歩み寄った。ヒルビリーは目を逸らし冷たく拒絶する。

「それにオレは君がそこまで好きじゃない。好きだけど、すごく好きってわけじゃない。友達の一人」

「それは……ずっと変わらない?」

「わからない……でも君とそういう関係になりたいとは思わないかな」

「……うう」

「大丈夫、泣くことはないよ。レイスがいるから。レイスはイケメンだよ。マスクを取るとかっこいい。僕たちの中で一番優しいし一番人を殺すのが嫌い。きっと君が幸せになれる相手だから」

その言葉に女に止めを刺した。そして諦めて踵を返す。

「ごめんなさい。でもありがとう。紳士に向き合ってくれて」

「おやすみ」

ヒルビリーは言う。もう彼は女をハニーとは言ってくれなかった。