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ヒルビリーとレイスの三角関係 十七日目 夜

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今日もチェーンソーの機械音が鳴り止まない。女は耳を塞ぎ布団をかぶってガタガタと震えた。外では悲鳴が何度も上がっている。

外では間違いなく人が殺されている。ヒルビリーが殺している。どんなに優しくても殺人者には変わらない。

女は戻って戻ってとひたすら願い続けていた。

「ーーーーーッ!!」

刹那、扉が激しく叩かれた。女は息を飲む。何者かの訪問。これがもしヒルビリーによるものだったら。

「僕だよ。レイスだよ」

女は安堵した。そして扉を開ける。

「大丈夫?」

レイスは女を見る。女は首を振った。レイスはベッドに腰掛けると手を差し伸べた。

「じゃあ、僕のところへおいで」

微笑むレイス。

「ヒルビリーには敵わないかもしれないけど」

女は首を振った。そして歩み寄りレイスの膝に乗る。

「どうして?どうしてヒルビリーは人を殺すの?」

「僕も殺してるよ」

「どうして?」

「それが僕たちの仕事だから。一日に一度行われる儀式。僕たちは召喚された人を殺して生贄に捧げるんだ」

「儀式?生贄?」

「そうさ、この霧の世界に召喚された人は死んでも死ねない。再び召喚されて希望が潰えるまで逃げ続ける。主はその生命力を吸い取ってるのさ。そのために僕らは殺すんだ」

「人を殺して楽しい?」

「楽しいわけないだろ。苦痛でしかないよあんなの」

レイスは奥歯を噛みしめるように言った。

「忌々しい。殺人鬼なんてやりたいと思ってやってる奴はいないよ」

レイスは窓のそばに寄り、カーテンを開けて外を見た。

「見てみろよ。あいつが楽しんでいるように見えるか?見ろよ。苦痛にもがく醜い殺人鬼の姿を」

女はレイスの側による。窓からはヒルビリーの姿が見えた。チェーンソーを若者の背中に押し付けた後、血しぶきを拭う。睨みつけるように人間を見下していた。

「ううっ」

女は目を背けた。レイスが彼女の体を抱きとめた。