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ヒルビリーとレイスの三角関係二十日目

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女とヒルビリーは向かい合ってテーブルに座っていた。沈黙が流れ無為に時間だけが過ぎた。どうしてこうなったのか分からなかった。聞きたいことは山ほどある。だが口を開く勇気がなかった。

「オレは……」

そんな中ヒルビリーが口を開いた。恐る恐る探るように。

「君を傷つけようとした。ごめん」

「……そんなこと」

女は言いかける。それ以上に聞きたいことがあった。

「ヒルビリーにとって……私は何?」

ヒルビリーは押し黙る。女がずっと抱いてきた疑問。自ら近づこうとすれば拒絶され、そして先日ヒルビリーから強引に迫られた。男女の一線を越えられると思った矢先ヒルビリーは女の前から逃げ出した。怒りにも似た混乱を女は抱いていた。

「レイスと君がくっついてるのを見て、すごくイライラした。早くとりもどさなきゃって。ごめん」

「謝らないで」

女は即答する。

「私は教えて欲しいだけ」

「……俺は」

ヒルビリーは女を見た。正面からまっすぐに女の目を見る。

「俺は君が好きだ」

女の息が詰まる。そして黙り込んだ。沈黙が部屋を満たした。

「俺の妻になって、ずっと俺のそばにいてほしい」

思わず涙が出そうになった。ヒルビリーの純真な告白に胸を打たれた。

「うん、なる。ヒルビリーの奥さんになる」

女は涙声でそう応える。そしてヒルビリーの傍らに移動しその手を握った。

「続き、しようよ」

「ううん」

ヒルビリーは首を振る。女は戸惑ったような表情をした。

「ゼロから教えて欲しい。人の愛し方を」

その言葉は意外なほど純真だった。

「友達の段階から始めよう。一つ一つ仲良くなって好きになって愛し合いたい」

「わかった。ゼロからはじめよう」

女は笑い、ヒルビリーの肩に両手を回し抱きしめた。そしてそのままヒルビリーに口付けをする。触れるだけの優しいキスだった。