HeavyNovel |二次創作小説・Web小説サイト

二次創作小説やWeb小説などを取り扱っています。

二次創作小説やWeb小説などを取り扱っています。

ヒルビリーとレイスの三角関係二十二日目

f:id:tableturning:20161103151603j:plain

レイスはその日、仕事もせず部屋に引きこもっていた。床には野菜が転がり散乱していた。もはや食べ物の娯楽などどうでもよかった。食欲もわかずレイスはソファーに座りこみひたすら涙を拭っていた。

胸の奥から悲しみが無限にわいてくる。それは涙となって流れ落ちた。

彼女ができると思っていた。やっとこの孤独が終わり、寄り添ってくれる人ができると思った。だがそんな希望は綺麗に消えてしまった。レイスは何度も咽び泣き、涙を拭った。

ヒルビリーは良い奴だ。性格の良さも、優しさもレイスは知り尽くしている。こうして何度も食べ物を分けてくれた。だからこそ憎むことができなかった。奪い取るなんて選択肢もとれなかった。相手がもっと悪い奴だったらよかったのに。そしたらもっと強引に迫ることもできたのだ。だが、相手はヒルビリーだ。

憎むべき相手が居ない分、レイスは苦痛と悲しみに支配された。そして襲い掛かるのは後悔だ。あの時自分の気持ちをちゃんと言えばよかった。自分の部屋に招いて会話をすればよかった。そうすれば結果は違ったかもしれない。自分の気持ちを考えて、交際を先延ばしにしてくれることくらいはしてくれたかもしれない。

いや、もっと前だ。彼女とヒルビリーが喧嘩したとき彼女を連れ去ってしまえばよかったのだ。何故自分はヒルビリーを応援するようなことをしたのだろう。

レイスの胸に大きな後悔が膨らんでは何度もめぐった。

時を戻したい。あの時に戻して本当のことを言いたい。嘘なんてつかなければよかった。

君のことが好きだ。ヒルビリーと付き合わないで。

たったそれだけのことなのに。何故今まで言えなかったのだろう。強いフリをして、良い人のフリをして、結局自分だけが損をしている。

狭いログハウスの室内に、レイスの悲痛な叫びだけがこだましていた。