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第八話狂いだす歯車

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エヴァンは女を裸するとベッドに組み敷いた。自身のネクタイに手をかけシャツを緩める。そして女の首筋から胸にかけて舌でなぞった。

「綺麗だ」

耳元で淫靡に囁く。それから首筋に赤い痣を残していった。女は横たわったままエヴァンの口づけを受け入れていた。

エヴァンが女の唇を奪う。初めは優しく次第に激しく女の唇を味わった。舌でなぞり絡め合う。その指は女の足の間に移動していき中を優しく触れる。

「うぅ」

「そんな顔をするな。そそるだろ」

エヴァンは女に顔を近づける。

「あの男の事は忘れろ。俺が全部忘れさせてやる」

「……」

「俺の名を呼べ。俺がお前の男だ」

「エヴァン……」

「そうだ」

エヴァンは女の乳房を吸う。舌で味わい先端を転がしながら空いた手で片方の乳房を揉んだ。女の口から声が漏れる。繰り返される前戯、男女の交差。エヴァンの太い指が女の身体中を這い、エヴァンの筋肉質の体が女の肌に密着した。彼の鼓動と熱と匂いが直に伝わり、彼の興奮が脳を震わせた。女の準備は完了していた。エヴァンは指で淫部に触れそれを確認する。エヴァンは身を起こし腰のベルトを解いた。ズボンをずらし女に覆いかぶさる。目の前にエヴァンの顔が迫る。女は顔を背けた。エヴァンは優しく女の頬を撫で女の顔をこちらに向かせる。

「俺を見ろ」

女はエヴァンを見た。強く逞しい完成された大人の男。

「入れるぞ」

女の陰部をエヴァンのそれが触れた。肉の硬くも柔らかい体温のある感触。

「ま、まって、避妊を……」

「必要あるか?お前は俺の女だろう?」

女は思わず沈黙する。反論ができなかった。

エヴァンが女に覆いかぶさり首筋に口づけを何度もした。その手は胸を摩り肌を撫でる。

「あ、電話」

居間から電話音が鳴り始めた。静寂を破る救いの手のようにそれは鳴り響く。

「電話に出た方が」

「いい、放っておけ」

「で、でも仕事の電話だったら」

「こんな時間だ。くるわけがない」

電話音はすぐに止まった。エヴァンはそれを確認するとにたりと笑い再び女の耳元に顔を埋めた。

「……っ!」

女の体内にエヴァンのそれが入り込んでくる。女の狭い肉を掻き分けゆっくりと侵入し埋まり込んだ。

「っ、あ」

女に許可も待たずエヴァンの男根は女の体内に埋まり奥まで入り込んだ。ずるりといとも簡単に奥深くまで到達する。エヴァンの鼓動がそれ越しに伝わる。エヴァンはすぐに往復を始め鼓動を繰り返した。女の体を貫くように強く波を持って運動する。快楽と圧迫が絶えず送られる。

「あ、く」

それは激しく、時に優しさを伴った。女に快楽を分け与え、時に暴力的に支配する。

「体が受け入れてるな」

エヴァンは女の耳元で囁いた。

「相当男とまぐわったか?」

「うっ」

女は漏れる悲鳴に耐えながら打ち付けるエヴァンの体を必死に受け止めていた。

「愛しているよ」

エヴァンは尚も囁く。女の体を混ぜ合わせながら自身の肉体で女を支配していく。体はぴったりと重なり空気が入り込む隙間もなかった。乳房はエヴァンの胸元に密着し柔らかさをエヴァンに伝えた。

「きれいだ」

女の耳からは悪魔のようなエヴァンの囁きが絶え間なく聞こえてきた。エヴァンの吐息が女の脳髄を刺激し、エヴァンの息遣いが女の心を奪い始めていた。エヴァンが与える快楽は麻薬のようだった。エヴァンの動きとともに麻薬のような毒が体をめぐり少しずつ支配して言った。

「あ……」

女の口から吐息が漏れる。エヴァンの齎す快楽はひどく官能的で中毒的だった。もはやこれが憎しみなのか恋愛感情かも分からなくなってきた。次第にエヴァンを求めるようになっていた。

「エヴァン……さん」

「何だ」

「もっと……」

自分の口からは意図しない言葉が漏れる。女は我を疑った。フィリップを思い続けていたはずなのにエヴァンの甘い言葉によって簡単に心を奪われてしまった。あまりの情けなさに涙が流れた。

「ああ、わかった」

エヴァンは歪に笑うと強く女を突き上げた。暴力的なエヴァンの動きに女の心が満たされる。エヴァンは女に溺れ情欲に染まっていく。それが何よりも嬉しかった。

「エヴァンさん……」

女の口からエヴァンの動きに合わせて淫らな息遣いが漏れた。それを聞きエヴァンの動きが一際、早く激しく早くなる。エヴァンは女の背中に腕を回し女を強く抱きしめた。女はエヴァンの胸に圧迫される。そして体内にエヴァンの因子が吐き出されるのを感じた。今度こそそれは阻まれること無く女の胎内を遡った。女の体に自身の種が植え付けられたことを確認するとエヴァンは唇をゆがめ喜んだ。

 「俺のことが好きか?」

エヴァンは問う。

「…………エヴァンさんが好きです」

女はエヴァンの望むことを言った。エヴァンは嗤う。

 

 

時刻は深夜。フィリップはコンクリートの建物を目の前に立っていた。
「帰ってるかな」
目の前のアパートは女が住んでいるアパートだった。何度か電話をかけたが出る様子はなかった。明かりはついていない。これでは寝ているのか外出しているのかそもそもいないのかわからない。フィリップの心は不安に覆われていた。
「浮気、しないよね」
フィリップは自身に問うように呟いた。返事は無かった。時刻はもうすぐで日付が変わる。いつまでもここにいるわけにはいかない。自分の部屋に帰らなければいけないのは分かっている。だがその気にはなれなかった。

もう少しだけ見ていよう。ただひたすら家の前で女の部屋を見上げていた。